アーユールヴェーダ#3 わたしの体質を知るということ ― ドーシャの考え方
「体にいいと言われているものを試しているのに、なぜかしっくりこない」
「同じ食事をしても、調子の良し悪しが人によって違う」
そんな違和感を感じたことはありませんか?
アーユルヴェーダでは、それをとても自然なこととして受け止めます。
なぜなら、私たちの体と心は、一人ひとり異なる性質を持って生まれてきたと考えるからです。
(補足:仏教でもまた、人はそれぞれ異なる因縁を持ち、同じ出来事や教えに触れても、受け取り方や必要な導きは違うと説かれています)
この性質を読み解くための考え方に、
**「ドーシャ」**と呼ばれるものがあります。
◆ドーシャとは何か
ドーシャとは、
自然界を構成する五大要素
(空・風・火・水・地)が組み合わさって生まれる、
生命エネルギーの性質のこと。

アーユルヴェーダでは、
すべての人が次の3つのドーシャを持っていると考えます。
・ヴァータ(空・風)
・ピッタ(火・水)
・カパ(水・地)
大切なのは、
どれか一つに固定されるわけではないということ。
私たちはそれぞれ、
3つのドーシャを異なる割合で持ち、
さらに季節や年齢、生活環境、心の状態によって
そのバランスは日々変化しています。
◆まずは、今の自分を感じてみる
「私はどのドーシャが強いのだろう?」
そう思った方は、まずは深く考えすぎず、
**“今の自分に一番近いもの”**を選んでみてください。
※体調や季節によって変わるので、正解・不正解はありません。
【各項目で、最も当てはまるものに ✓ をつけてください】
チェックが多かった列が、
**「今、強く表れているドーシャ」**です。
ただし、これは自分自身を決めつけるものではありません。
季節や環境、心の状態によって、
ドーシャのバランスは日々変わっていきます。
◆ドーシャは、ラベルを貼るためのものではない
このチェックは、
自分を分類したり、性格を決めつけたりするためのものではありません。
「私はヴァータだからこう」
「ピッタタイプだから仕方ない」
そう言い切るためではなく、
今の自分の状態に、そっと名前をつけてあげるためのもの。
風が強い日もあれば、
火が燃えすぎる日もある。
水が滞る日もある。
それくらい、ドーシャを気軽に、身近にとらえていただければと思っています。
◆体質を知ることは、自分を労わること
以前のブログでご紹介した「アーユルヴェーダの6つの味」は、
このドーシャのバランスを整えるための知恵でもあります。
どの味を少し増やすか。
どの刺激を、今日は控えるか。
それは「正解」を探すことではなく、
自分の声を聞く練習なのかもしれません。
次回は、
ドーシャと「6つの味」の具体的な関係について、
もう少し実践的にご紹介します。
「今日はどんな味を足せばいい?」
「控えたほうがいい食材は?」
そんなヒントを、日々の食卓に持ち帰っていただけたら嬉しいです。