【秋から冬へ】 冷えや乾燥におすすめの スパイス&ハーブ

Autumn ▶▶▶Winter
Herbs and Spices
秋から冬へ
冷えや乾燥におすすめのスパイス&ハーブ
朝晩の空気がひんやりと冷たくなり、肌や唇の乾燥が気になりはじめる秋から冬。
温かい飲みものが恋しくなったり、いつもよりゆっくり過ごしたくなったり。
季節の変化とともに、心や体にも少しずつ変化が訪れます。
そんな時期に取り入れたいのが、スパイスやハーブのある暮らし。
料理やお茶にほんの少し加えるだけで、
香りが広がり、いつものひとときが豊かな時間に変わります。
今回は、アーユルヴェーダの考え方をヒントに、
秋から冬におすすめのスパイス&ハーブと、日々の暮らしへの取り入れ方をご紹介します。
◆ アーユルヴェーダから考える、秋から冬の過ごし方
アーユルヴェーダは、インドに古くから伝わる伝統医学です。
その考え方のひとつに、自然界や私たちの心身を構成する働きを
「ヴァータ(Vata)」「ピッタ(Pitta)」「カパ(Kapha)」という
3つのドーシャ(エネルギー)に分けて捉える方法があります。
それぞれのドーシャには、次のような特徴があります。
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ヴァータ:風・空のエネルギー
乾燥、冷たさ、軽さ、動きなどと関係する性質。 -
ピッタ:火・水のエネルギー
熱、鋭さ、変化などと関係する性質。 -
カパ:水・地のエネルギー
重さ、安定、潤い、ゆっくりとした動きなどと関係する性質。
アーユルヴェーダでは、季節や環境の変化も、こうした性質との関係から捉えます。
秋から初冬にかけては、空気の乾燥や冷え、風の強さなどから、
ヴァータの性質が高まりやすい季節と考えられています。
さらに冬が深まると、寒さや湿気(雪)、重だるさなど、
カパの性質も意識したくなります。
その日の自分の状態や季節の変化に目を向けることで、
ちょっとした疲れや不調を減らすことができるかもしれません。
冷たいものばかりでなく温かいものを選ぶ。
ゆっくりと食事をする。
香りを楽しみながら一息つく。
そのときに、注目したいのがスパイスやハーブ。
古来、アーユルヴェーダではそれらを活用した日々の養生が
生活の中にとりいれられてきました。
◆ 1.シナモン|甘く温かな香りで、冬のティータイムを
シナモンは、秋冬の飲みものや料理に取り入れたい代表的なスパイスのひとつ。
甘く温かな香りが特徴で、チャイはもちろん、ミルクティーやココア、
焼きりんご、かぼちゃのスープなどにもよく合います。
アーユルヴェーダでは、シナモンの温める性質や、
食事に香りと風味を添える働きが大切にされてきました。
気分を新たにさせ、体の細胞を活性化させてくれると考えられています。
また、風邪やインフルエンザの時に接種する習慣もあります。
▶ヴァータ・カパを落ち着け、ピッタを高める
おすすめの使い方
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チャイやミルクティーに加える
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りんごや洋梨を煮るときに使う
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かぼちゃやさつまいものスープに少量加える
◆ 2.ジンジャー|冷え込む日に取り入れたい、身近なスパイス
生姜は、日本の食卓でもおなじみのスパイス。
料理に使うだけでなく、温かい飲みものに加えるのもおすすめです。
アーユルヴェーダでは、生姜は食事や消化を支えるスパイスとして親しまれてきました。
体内の未消化物が毒素化するのを防ぎ、冷えや循環の滞りを改善します。
例えば、紅茶に生姜とシナモンを加えれば、香り豊かなスパイスティーに。
野菜のスープや豆の煮込みに加えれば、味わいに奥行きが生まれます。
特別なレシピを用意しなくても、いつもの食事に少し加えるだけで楽しめるのが、生姜の魅力です。
▶ヴァータ・カパを落ち着け、ピッタを高める
おすすめの使い方
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ジンジャーティー: 生姜のすりおろしやパウダーにお湯を注ぎ、はちみつを加えることで手軽に温活を。
- 食前の生姜(アグニディーパナ): スライスした生の生姜に岩塩とレモン汁をかけ、食事の20〜30分前に少量噛んで食べると消化が促されます。
◆ 3.トゥルシー|季節の変わり目に寄り添う、インドの聖なるハーブ
トゥルシーは、インドで古くから親しまれてきたシソ科のハーブ。
ホーリーバジルとも呼ばれ、ヒンドゥー文化では神聖な植物として大切にされてきました。
アーユルヴェーダでは、トゥルシーは呼吸器の不調や消化を整えるためなど、
さまざまな目的で伝統的に用いられてきました。
またアダプトゲンハーブ( 身体や心のストレスに対する抵抗力を高め、自律神経のバランスを整える働き)
としても重宝されています。
冷え込む季節や、気温の変化が気になる時期に、
日々のお茶の選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。
▶ヴァータ・カパの蓄積を和らげる。
おすすめの使い方
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トゥルシーティー:乾燥したトゥルシーに熱湯を注ぎ、数分蒸らして。香りをゆっくり楽しみながら、温かな一杯を。
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ジンジャー&トゥルシー:トゥルシーに生姜を少量加えて煮出せば、スパイシーで香り豊かなハーブティーに。
◆ 4.レモングラス|爽やかな香りで気分を切り替えるハーブ
レモングラスは、レモンを思わせる爽やかな香りが特徴のハーブ。タイ料理などのアジア料理によく使われ、ハーブティーとしても親しまれています。
アーユルヴェーダでは、レモングラスに似た植物が伝統的に利用されてきましたが、植物の種類や地域によって扱いが異なります。そのため、レモングラスそのものの性質やドーシャへの作用を、すべてのアーユルヴェーダの伝統に共通するものとして断定することはできません。
香りがすっきりとしているため、食後のお茶や、気分を切り替えたいときの一杯にもおすすめです。
例えば、レモングラスに生姜を合わせれば、爽やかさのなかに温かみのある味わいに。シナモンやクローブなどのスパイスとも相性がよく、秋冬のハーブティーにも活用できます。
▶伝統的な利用では、植物の種類や用い方に応じて性質が解釈されるハーブ
おすすめの使い方
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レモングラスティー:乾燥したレモングラスに熱湯を注ぎ、数分蒸らして。爽やかな香りを楽しむシンプルな一杯に。
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ジンジャー&レモングラス:レモングラスと薄切りの生姜を一緒に煮出せば、香りと温かみのバランスがよいハーブティーに。
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ノンアルコールのホットドリンク:温めたリンゴジュースにレモングラスを加えて香りを移し、好みでシナモンを添えれば、秋冬にぴったりの一杯になります。
※レモングラスの健康効果については、伝統的な利用と科学的に確認された効果を区別することが大切です。ハーブティーとして楽しむ場合も、体調や体質に合わせて取り入れましょう。
◆ 5.クローブ|深く、あたたかみのある香り
クローブは、つぼみを乾燥させたスパイス。
甘さと刺激をあわせもつ、印象的な香りが特徴です。
少量でも香りが強いため、料理や飲みものに使う際は控えめに。
アーユルヴェーダでは、気管支炎や消化不良の助け、
冷えの解消などに用いられてきました。
シナモンやカルダモンと組み合わせると、チャイやホットワインに深みが加わります。
寒い季節の煮込み料理や、果物を使った温かいデザートにもよく合います。
▶ヴァータ・カパを抑える、ピッタ過剰のときには控え目に
おすすめの使い方
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野菜や豆の煮込みに
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りんごや柑橘類のコンポートに
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ホットワイン
◎アーユルヴェーダ流ホットワインのレシピカパとヴァータを静め、消化の火(アグニ)を燃やす特製レシピです。材料(2人分)- 赤ワイン:300ml ※果汁100%のぶどうジュースに置き換えOK
- クローブ(ホール):3粒(体を温め、カパを滅する)
- シナモンスティック:1本(血行を促進しヴァータを整える)
- カルダモン(ホール):3粒(軽く潰す。ワインの重さを軽くし消化を助ける)
- 生姜(スライス):2〜3枚(消化力を高める)
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はちみつ:大さじ1(※必ず火を止めて、人肌に冷ましてから加えます)
ドーシャ(体質)別のアレンジ- ヴァータ(冷え・乾燥)気味の方:オレンジやリンゴのスライスを一緒に煮込むと、酸味と甘みが加わりヴァータをより深く癒やします。
- カパ(むくみ・体が重い)気味の方:黒胡椒(ホール)を2粒ほど潰して加えると、刺激(カトゥ)のエネルギーが増し、体の巡りがさらに良くなります。
- ピッタ(熱がこもりやすい)気味の方:ワイン自体が熱を上げるため飲みすぎに注意し、熱を冷ます性質のあるカルダモンを多めにするか、少量のきび砂糖で甘みを補うのがおすすめです。
※本記事で紹介するアーユルヴェーダのドーシャは、伝統医学における考え方です。スパイスやハーブは食品・嗜好品としてお楽しみください。冷えや乾燥などの症状が強い場合、または長く続く場合は、医療機関にご相談ください。