スリランカで布ナプキンと出会ったきっかけ(犬)

スリランカで布ナプキンと出会ったきっかけ(犬)

なんとも謎タイトルから始まるコラムですが、布ナプキンって知っていますか?

布ナプキンとは、その名の通り布製の生理用ナプキンのこと。
洗って繰り返し使えるので、使い捨てのナプキンを使用するよりもプラスチックごみを減らすことができる「エコ」「脱プラ」商品として、10年ほど前よりヨーロッパでは再注目されています。

※ちなみに、市販の1つの使い捨てナプキンに含まれるプラスチックの量は、レジ袋4枚分程度だそう。1回の生理期間中に使用するナプキンを20枚とすると、1か月で約80枚のレジ袋を捨てている換算になります。

ほかにも、布(コットン)なので、下着と同じ感覚で使えてかぶれ・かゆみが軽減されたり、蒸れや気になる匂いを軽減することができたり・・・という理由で、日本では「フェムテック(Femtech)」商品の一つとして見かける機会も増えてきました。

Amrita Zen Lifeでは、Momoji naturalさんの布ナプキンをスリランカより輸入販売しています。今回は、そこにいたる経緯をちょっとご紹介。


今から8年ほど前。仕事で滞在することになったスリランカ。
それも、JICAとか青年海外協力隊とかの派遣ではなく、スリランカ企業への就職です。当時、現地に詳しい知人もおらず、何の前知識もなく訪れた南アジアに浮かぶ島国。

派遣地は、スリランカ北西部の片田舎の村。現地の人に地名を告げると、「ジャングル」と呼ばれていました、笑。
そこでどんな食事をとるのとか、日々の基本的なインフラ整備とか、何も聞かずに、赴任した私。今思えば、よく飛び込んだなー・・・と。。若さって素敵。

困ったことは、もちろん山ほどありました(ここには、書ききれない)

その一つが、生理用品の入手と使用後の処理。
当時、市販の使い捨てナプキンを利用していた私。使用後にそれらを厳重にくるんで、ゴミ捨てに出した・・・つもりが、なんと翌朝、野良犬がゴミ箱をあさっているではありませんか!

犬が自分の使用済のナプキンを食べている・・・という衝撃的な光景にショックを受け、これではいけないと出会ったのが、繰り返し洗って使える布ナプキンMomiji naturalだったのでした。

そのとき、布ナプキン初心者でしたが、漏れないかな?ずれないかな?と心配しながら、恐るおそる使い始めたことを今でも覚えています。

それから8年ほど経った今でも、変わらず布ナプキンを使い続けています。使い捨てナプキンと同じようにショーツに固定して使用するため、初心者の方も始めやすいですよ。また防水加工の布を使用しているため、漏れに関しては安心!想像以上に経血を受け止めてくれます。



まずは少ない日だけ、お家で過ごす間だけなど、できる範囲で布ナプキンに置き換えてみると、思ってもみなかった快適さが得られるかもしれません。

▶Momoji naturalの布ナプキンはこちら

 

ちなみに、スリランカ現地の農村部の女性たちも、使用済のナプキンの処理に関しては困っている現状です。私が当時同僚や知人に行った聞き取りでは、やはりみんな「犬」対策に苦戦している模様。

以下は日本では絶対NG!な一例ですが、

「トイレに細かくちぎって流す」
「庭でこっそり焼く」

など、公衆衛生や生理に関する知識・教育の不足からくる環境汚染が広がっている様子もうかがえました。また、経済的に苦しい家庭では、使用済の不衛生な布を仕方なく使用しているという声も聞きます。



アムリタでは、スリランカの女性たちへのサポート活動を、3年前よりMomiji naturalさんと行っています。ご興味あれば、こちらの記事もご覧ください。

▶「しずくスリランカ」プロジェクトはこちら
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