アーユールヴェーダ #1 心身の調和を保つ知恵

ここ2年ほど、アムリタの実店舗にてよく話題にあがる「アーユルヴェーダ」。
実は気になっている!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サンスクリット語で「生命の科学」を意味するアーユルヴェーダ。
「ああ、あの頭にオイルをつつーっと垂らすやつね」
「薬草のオイルを体に刷り込むマッサージかな?」
美容やリラックスのイメージがあるアーユルヴェーダですが、その起源は5000年以上も前にインド・スリランカで発生した伝統医療。
医学のみならず、生活の知恵や哲学、生き方の概念も含まれており、人々がより善い生活をおくるうえで糧となる考え方(=科学)として、今でも現地では親しまれています。
例えば、西洋医療や他の伝統医療と並んで、国のアーユルヴェーダ局のもとでその知恵や歴史が統括されているスリランカ。
アーユルヴェーダのドクター(医者)の資格を取得するには、①家系が先祖代々アーユルヴェーダのドクター家系である子孫、②もしくは大学に通って所定の学問単位を修める、そのどちらかでの知識・技術習得が必要です。
悪いところを治すという西洋医学の対処療法ではなく、心身や生活環境のバランスを整え、病気を事前に防ぐ「未病」の考え方をするのがアーユルヴェーダ。
スリランカの人々も日常的にドクターのもとに通い、アーユルヴェーダの考え方を取り入れた生活が自然と行われています。
例えば、暑い昼に食べたほうがいい野菜は○○だとか、お腹を壊してしまったときにコレとソレを組み合わせたものを飲むとよい、といった食事やレメディーに関することや、こころ穏やかに保つためのヨガや瞑想を積極的に行う・・・などなど。
恥ずかしながら、私自身もスリランカに渡航するまでは、「アーユルヴェーダ」という言葉すらあやふやなままだったのですが、現地で3年間も過ごすと、じわじわとその奥深さ、善さが身に染みるようになりました。
そんなスリランカのアーユルヴェーダの魅力に触れて、身近に感じてもらえるようなコラムを、これからも思いついたときにポツポツと書いていこうと思います。