【お見舞い】スリランカ全土でのサイクロン被害について

【お見舞い】スリランカ全土でのサイクロン被害について

11月26日から29日にかけて、「ディトワ Ditwah」と命名された熱帯低気圧による被害が報告されています。被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、現地でのレスキューにあたっている方、被害を報告してくれる知人、これからの支援準備をされている方々にも心を寄せています。

今回のスリランカにおける被害状況については、日本では、あまりニュースで取り上げられる機会が少なく、ここ数日、当店の店主にもインスタグラムやDMを通じて現地状況のお問合せをいただくようになりました。そこで、今お伝えできる範囲で、こちらのブログで書いておきたいと、PCに向かっています。

あくまでもアムリタの店主が友人・知人から聞いた内容、それからスリランカ政府や日本大使館が公式発表したデータを参照しながらの内容になります。スリランカの状況に対して現状把握の一助になれば・・・と思っています。

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■状況
スリランカ25地区すべてで被害が発生しています。特に、東部・北中部・北西部・中央州で深刻な状況です。

12月1日の9:00時点での災害対策センターの発表によると、今回のサイクロンの被害はスリランカ全土にわたっており、被災者数968,304人、死者合計355人、行方不明者合計366人となっています。 

■現地からの声
キャンディで被害が特に大きく、交通機関が大きく遮断されています。
電気はおおむね復旧したものの、断水が続き、飲み水や生活用水の不足の声が多数あがっています。当店で昨年支援を行った「しずくスリランカ」のプロジェクトでも、通信状況が悪く村の女性たちと連絡がとれておらず安否確認ができていないという声が届いています。

当店で販売している「Momiji natural」さんの工房はコロンボ近郊にありますが、今回スタッフさんのご自宅も水没状態にあったり、道路冠水のために出勤ができない状況が続いているとのことでした。

そのようななかでも、支援物資の受け入れ窓口が街のあちこちでできており、多くの人がスーパーで米や豆、飲料水などを購入して寄付をしたりなどと、助け合いが行われてきているとのことです。ただ、そのスーパーでも物流が不安定のため、物資が不足してきているようでした。

コロンボはインフラも整ってきているので、学校再開なども迅速に行われている様子ですが、やはり地方はもともとの道路状況が悪く、ここでも都市格差がみられます。災害が起こると、被害を被るのはいつも「弱い」部分だな、とつくづく感じます。

■今後について(スリランカへ旅行される方へ、ご参考に)
天気は回復傾向にあり、旅行などを予定されている方は、キャンディやヌワラエリヤ以外では、おおむね変わらず旅行を楽しめるのではないかとのことです。シーギリヤ、ポロンナルワ、アヌナーダプラ、ゴールなどの観光地はおおむね復旧状況にあるようです。天候が不安な方は、ウインドブレーカーをお持ちいただくことを推奨します。

道路の閉鎖や、空港での混乱が続いているなどの状況は、今後1週間~ほどは見込まれるのではないでしょうか。お帰りの際に空港に向かうときには、高速道路の使用が推奨されています。特に、個人でご旅行の方は、Google Mapなどで道路状況を把握しておくことをお勧めします。

また、2016年~2017年に、私自身も現地で豪雨災害に見舞われたり、当時の職場で災害支援にあたった経験があるのですが、その際に問題になったのは、感染症です。
河川の氾濫ですべてが流されたあとに天気が続くと、土ぼこりが舞い、衛生状態も悪くなりがちです。ウイルスなどが蔓延したりしますので、マスクの着用や手洗い・うがいなどをこまめにされることをお勧めします。水が使えない場合は、アルコール消毒ジェルなどが便利です。

■アムリタでの取り組み
現在、店主の知人(スリランカNGOでの災害支援担当者の経験がある友人)が、現地の災害対策センターなどに問い合わせながら、今後必要な支援を模索中とのことです。もし募金をつのるようでしたら、その際には当店でも協力をしたいと思っていますので、お知らせいたします。

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