#1 善をなすのを急げ。悪から心を退けよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事をたのしむ。-ブッダ「真理のことば」(中村元訳)

「善は急げ」という有名な慣用句。そのもとになったのが仏陀の言葉です。
なぜ善いことをするのに、急がなければいけないのでしょうか?

実は、仏陀は「悪」について、たくさんの言葉を残しています。それは、人間とは弱く、愚かで、すぐに悪いことをしでかす生き物だということを、本質的に言いたかったからなのでしょう。

確かに、自分を振り返ってみると、思い当たる場面はたくさんあります。

急いでいるときに限って赤信号。信号待ちをしているとき、あと数秒まてばいいのに足がフラフラと動いてしまったり。
飲みすぎなければいいのに、ついつい友人との再会が楽しくて、許容範囲を超えてお酒を飲んでしまったり(翌朝、後悔)。
思い通りにいかないことがあると、自分に原因があるのにも関わらず、社会や他人のせいにしたくなったり。

思い起こせば、きりがありません。

一方で、仏陀は「善いことがつみ重なるのは楽しみである」とも続けています。

どんな小さなことでも、自分が善い!と思ったことを行うのは、他人のためでもなく、社会のためでものなく、何よりも自分自身のこころが幸せになり、満たされますよね。

毎日の暮らしを、善いもの・善いことで、ハッピーに。
Amrita Zen Lifeでは、これからもZen=善の価値観を大切にしながら、善を急ぎ、楽しみ、日々を過ごしたいと思います。

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